2011年03月13日

東日本大地震後、2日目の社説を比較

東日本大地震(東北地方太平洋沖地震)。
テレビを見ていると、憂鬱になる。

町が津波に流されていく。
映像はショッキングではあるけど、映画のようで現実感に乏しい。
私の想像力が足りないのである。
それが、一転して、小さい女の子が、母親の安否を心配して泣き叫んでる画面になったとき、正視するのがキツかった。

放送されるのはもちろん、被災地の一部である。
実際は、千人、一万人という方々が、今、この時も酷い状況にある。

被災者の方々には、謹んでお見舞い申し上げます。

自分が天災について考えるためにも、昨日に引き続き、全国五紙の社説を比較する。

五紙ともに原発事故の対応・制御をメインとしている。
政府と東電に対して、迅速かつ正確な情報開示、とするところも一致。

昨日と同じように、五紙ともほとんど同じことを書いている。
当然だろう。

政府の報告については、特に読売と産経が「遅い」と指摘。

補正予算については、読売が強調。

日経が「国内の主要港湾には廃棄物などを回収する海洋環境船が配備されている。こうした船を被災地に迅速に送り、供給路を確保する手もある。」という具体的なアイデアを出していた。
日経はいつも具体的で、数値化されている。

また、昨日はなかった要素として、諸外国の動きが挙げられる。
ニュージーランドやヨーロッパ各国、韓国など50カ国以上から支援や物資の提供の申し出が相次いでいることから、国内の災害という話から、外交も含めた話になってきた。
朝日は感謝、日経と読売は原発の仕組みづくりや国会提言の方がプライオリティが高いようで、海外からの支援についてはスルー。
毎日は「世界の善意をどう生かすか。その点にも留意してほしい。」と、相変わらずピントがズレている上に、どこか他人任せである。
そんな中、産経の意見に注目した。

「白眼視していた自衛隊の強化にこそ、菅政権は取り組むべきである!」

からはじまる。
救助=自衛隊、という前提から疑って議論するつもりはないようだ。
その証拠に、自衛隊と米軍が国内災害で本格的な共同活動を行う初の事例という事実を前に、原発の話はどっかに行ってしまって「緊密な協力を同盟強化につなげたい」とまとめた。

海外からの支援については、本当に有難い。
今まで日本がやってきたことが認められたようで、嬉しい。
ただ、それをもって「同盟強化につなげたい」というのは、うまく言えないが、ズレてると感じた。


▼朝日「これから長い非常時が続く」▼読売「補正予算の具体案を早急に」▼日経「どうすれば被災者に役立つ行動が取れるのか」▼産経「白眼視していた自衛隊の強化にこそ、菅政権は取り組むべきである」▼毎日「国民全体が力を合わせてこの災害を乗り越えたい」


地震の翌日の社説比較はこちら
http://teshima.seesaa.net/article/190285622.html

posted by 手嶋 at 21:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

東北地方太平洋沖地震に関する社説の比較

2011年3月11日の14:46に起きた、東北地方太平洋沖地震を受けて、12日の朝刊で書かれた社説を比較した。

朝日、読売、日経、産経、毎日の全国五紙。

さすがに、首相辞任やら、新年の提言とは異なり、それほど論調に違いはない。
まさかと思ったが、そこはさすがに大丈夫だった。

ということで、今回私は、各紙について「バランス」と「具体性」というテーマで比較してみた。

どこもおかしいことは言っていないし、当たり前のことを当たり前に書いてるわけで、それほどの違いがあるわけではない。これをベースにした上で読んでほしい。

個人的な感想ではあるが、日経はさすがの一言。
最も腑に落ちる。経営者という職業柄もあるから、ここは贔屓目。

朝日はこういう時、さすがに全方位のバランスをみせる。
正論を語らせたら、最強の新聞だろう。あえて指摘するとしたら、情緒的にはじまる冒頭には、違和感。大事件だからって、天声人語を混ぜないでほしい。

読売は可もなく不可もなく。社説というよりも、記事の延長っぽい話が多かったのが残念。

産経は五紙の中で最も強く、与野党協力について言及していた。いや、それはそうだけど、言わなくてもちゃんとするでしょう? とは思う反面、釘刺しておかないといけないという気持ちもわかる。

毎日、大丈夫か? ま、今は毎日新聞の心配してる場合じゃないが。


以下、見出し、政府に対して、収束後の課題など、テーマ別に各紙の主張をまとめてみた。


▼見出し
どこも「救援・支援に全力を」であり、産経だけは「与野党は政治休戦の時だ」と国会にも触れた。

▼政府に対して
どこも最大級の危機とした上で、朝日は正確で冷静な情報発信をとして、情報の重要性を強調。
日経は経済紙らしく金融市場に無用の不安が広がらないようにと。
産経は、自衛隊の活用において最高指揮官の首相の指導力の重要性に触れた。
毎日はインフラ復旧を強調。そっちいくか・・・

▼原発
どこも点検、確認の重要性を強調。
朝日だけが発電所は停電に加えて非常用発電機も動かずを「あってはならない」と警告した。
毎日は文字数が多いわりに何も言っていない。困ったもんだ。

▼国会
どこも政治休戦をして与野党一致して協力していくことを当然と書いている。
朝日、読売、産経の三紙は、補正予算と具体的に言及。

▼二次災害の防止や具体的な救援
朝日が医療チームをヘリで運べないか? とアイディアを出した。
日経は、がれきなどに挟まれた場合、72時間が生死を分けるとされると具体的に時間についても書き、半壊した建物や危険物を扱う施設に近づかないよう、呼び掛けを強めとあった。
産経は余震の可能性がある1ヶ月は注意をするよう呼びかけた。
毎日はまったく触れず。毎日にとっては、あまり重要ではないのかもしれない。

▼地震が収束してからの課題
朝日は地域単位での助け合いから、建物や土木構造物の耐震化を図り、避難の態勢を整える必要性を説いた。
読売は触れていない。まだ早いって判断かな?
日経は相変わらず具体的で、耐震基準が改定された1981年より前に建てた建物は、住宅で約1千万戸、病院や学校などの建物で8万棟あり、耐震性が不十分だ。病院などは防災の拠点となるだけに、耐震化を優先的に進めるべきだ、とのこと。地域全体で支える「共助」の仕組みづくりにも朝日よりも詳しく触れている。企業の事業継続計画を提案するなど、ここは流石だけど、飛ばしすぎ。
産経は耐震性にだけ触れている。
毎日は当たり前のことに字数を使っているだけに見えた。これに文数使うなら、二次災害の防止を書いて欲しかった。
posted by 手嶋 at 21:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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