2011年03月12日

東北地方太平洋沖地震に関する社説の比較

2011年3月11日の14:46に起きた、東北地方太平洋沖地震を受けて、12日の朝刊で書かれた社説を比較した。

朝日、読売、日経、産経、毎日の全国五紙。

さすがに、首相辞任やら、新年の提言とは異なり、それほど論調に違いはない。
まさかと思ったが、そこはさすがに大丈夫だった。

ということで、今回私は、各紙について「バランス」と「具体性」というテーマで比較してみた。

どこもおかしいことは言っていないし、当たり前のことを当たり前に書いてるわけで、それほどの違いがあるわけではない。これをベースにした上で読んでほしい。

個人的な感想ではあるが、日経はさすがの一言。
最も腑に落ちる。経営者という職業柄もあるから、ここは贔屓目。

朝日はこういう時、さすがに全方位のバランスをみせる。
正論を語らせたら、最強の新聞だろう。あえて指摘するとしたら、情緒的にはじまる冒頭には、違和感。大事件だからって、天声人語を混ぜないでほしい。

読売は可もなく不可もなく。社説というよりも、記事の延長っぽい話が多かったのが残念。

産経は五紙の中で最も強く、与野党協力について言及していた。いや、それはそうだけど、言わなくてもちゃんとするでしょう? とは思う反面、釘刺しておかないといけないという気持ちもわかる。

毎日、大丈夫か? ま、今は毎日新聞の心配してる場合じゃないが。


以下、見出し、政府に対して、収束後の課題など、テーマ別に各紙の主張をまとめてみた。


▼見出し
どこも「救援・支援に全力を」であり、産経だけは「与野党は政治休戦の時だ」と国会にも触れた。

▼政府に対して
どこも最大級の危機とした上で、朝日は正確で冷静な情報発信をとして、情報の重要性を強調。
日経は経済紙らしく金融市場に無用の不安が広がらないようにと。
産経は、自衛隊の活用において最高指揮官の首相の指導力の重要性に触れた。
毎日はインフラ復旧を強調。そっちいくか・・・

▼原発
どこも点検、確認の重要性を強調。
朝日だけが発電所は停電に加えて非常用発電機も動かずを「あってはならない」と警告した。
毎日は文字数が多いわりに何も言っていない。困ったもんだ。

▼国会
どこも政治休戦をして与野党一致して協力していくことを当然と書いている。
朝日、読売、産経の三紙は、補正予算と具体的に言及。

▼二次災害の防止や具体的な救援
朝日が医療チームをヘリで運べないか? とアイディアを出した。
日経は、がれきなどに挟まれた場合、72時間が生死を分けるとされると具体的に時間についても書き、半壊した建物や危険物を扱う施設に近づかないよう、呼び掛けを強めとあった。
産経は余震の可能性がある1ヶ月は注意をするよう呼びかけた。
毎日はまったく触れず。毎日にとっては、あまり重要ではないのかもしれない。

▼地震が収束してからの課題
朝日は地域単位での助け合いから、建物や土木構造物の耐震化を図り、避難の態勢を整える必要性を説いた。
読売は触れていない。まだ早いって判断かな?
日経は相変わらず具体的で、耐震基準が改定された1981年より前に建てた建物は、住宅で約1千万戸、病院や学校などの建物で8万棟あり、耐震性が不十分だ。病院などは防災の拠点となるだけに、耐震化を優先的に進めるべきだ、とのこと。地域全体で支える「共助」の仕組みづくりにも朝日よりも詳しく触れている。企業の事業継続計画を提案するなど、ここは流石だけど、飛ばしすぎ。
産経は耐震性にだけ触れている。
毎日は当たり前のことに字数を使っているだけに見えた。これに文数使うなら、二次災害の防止を書いて欲しかった。
posted by 手嶋 at 21:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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