2007年09月09日

映画「ローマの休日」時代と物価を比べてみる

オードリーヘップバーン主演「ローマの休日」を観た。

1953年の作品だから、もう54年も前になるのか。



有名な映画だから、内容の紹介は割愛する。

いやぁ、感動したよ!

なんていうか、あれだね。

ぬるい展開とか思わなかったし、

もうちょっとVシネっぽいエロがあってもいいとか全然願わなかったし、

ヤクザなんか出てき「オジキ、俺は行きますよ」とか言わせた方が盛り上がらないか? などとは露ほども思わなかった。

ほんとほんと。

映画はダラダラと幸せそうで良かったが、私が一番気になったのは、そう、金の話だ(最低である)。

グレゴリー・ペック演じる新聞記者は、自分の家で寝ている女が失踪した王女であることに気づく。
まぁミラクルですね。
世界的に注目を浴びる王女であり、どこの新聞社も欲しがる情報だ。
グレゴリーペックは、簡単に王女から単独インタビューを引き出せるチャンスをゲットした。

新聞社のデスクからも「もしも王女の単独インタビューに成功すれば5,000ドルのボーナスを出す」と約束されて、異常なハイテンションになった背の高い男の、金金金のベンチャースピリッツ溢れる物語が幕をあけたのだ!(「ローマの休日」ファンは怒り狂う捏造チックな紹介ですが、そこはそこ)。

しかし私は、にゃにゃ(飼い猫の名前ね)のようにキョトンとしたよ。

5,000ドル?

今が1ドル113円50銭だから、

5,000ドル = 567,500円

たしかに少なくない金額だけど、大人2人がまる1日潰してあっちこっち弁償して回って採算が合うとは思えない。

ああ、そうか、54年も前の話じゃん!

これは映画に感情移入するためにも、正確な金額を出さないとならない。
ってか、映画の最後まで「5,000ドルいくらだよ!」が気になって集中できなかったので、休日を潰して調べてみた。

ま、映画は米国の制作だし、グレゴリー・ペックは米国からの転勤組らしいんで、とりあえずイタリアは脇において、米国の物価で考えればいい。

まずは1953年当時の円ドル為替レートから「円」を算出して、物価の上昇具合を加味して、当時の5,000ドルが日本円でいくらか? を把握するのが、一番簡単かな。

世が世なら諜報機関に命を狙われ、いまならダイアナ妃を追い詰めたキチガイパパラッチの亜種として汚名を残すであろう、グレゴリー・ペックの「仕事」とはいったい、いかほどの価値だったのだろうか?

1949年に、

1ドル = 360円

の単一為替レートが定められ、1971年のニクソン・ショックまではこの相場で続いた。米国が金本位制でバリバリだった時代だね。

つまり、1953年当時も1ドルは360円だった。

5,000ドル = 1,800,000円

うごっ、180万円か。けっこう太いじゃねーか。

さて次に54年前の180万円とは、2007年において、どのくらいの価値を有するか?

物価の指数もいろいろあるが、面倒くさいんで、日本の大卒初任給の比較で考える。

1953年  5,400円 
2006年 196,200円

36.3倍とな!

ってことは、180万円を36倍すると、5,000ドルがいくらか、分かると。

ええと、ええと、ええと、ピコピコ(計算してる音)

6,539万円

┏(^o^)┛これは太ぇええええええええええええ!!!

これなら船上で、変な国のFBIだかKGBもどきとバトルも辞さない気持ちになるわな。

しかし、フィクションとはいえ、片方は王女様でローマのアバンチュール(笑)かつ微笑ましい休日。
ウレは練馬の狭い自宅で、映画の登場人物をタゲって「あいつら幾ら使ったんだ!?」と下世話な興味に突き動かされて、目を血走らせたままネットをがちゃがちゃ。しかも、Tシャツとパンツだけの格好。

┏(^o^)┛自分で自分が恐ろしい!!!

金額は分かったが、次にリアリティの問題がある。

新聞の記事に写真付きとはいえ、6,539万円も出すのかな?

日本の新聞社で考えて、無理やり妥当性を検証してみる。
朝日新聞本体の売上は4,000億円。販売代理店の総売上は1兆7000億円だし、新聞社の収入や経費が新聞にかかわるものだけかと言えば、ぜんぜん違うんだけど、面倒くせーから年間4,000億円で新聞作ってる、と仮定する。

とすると、新聞は1日は11億円の経費がかかっている。

1つの記事に6,539万円(1日の経費の6%)を払うのかといえば・・・うーん、すげー記事になら払うような気もするなぁ。

よくワカンネ!

日本じゃなくてアメリカの新聞だし、単に売上アップって話じゃなくて、スクープなんだから副次効果も色々あるだろう。

デビューして1年経っていない、モータースポーツF1のルイス・ハミルトンの自伝出版の権利が2億円って話だし

オーケーとしておくか


さて、上の計算、誤差が25%〜4倍くらいの範囲なら、私が欲していた「相場観」として、釈然とはしないまでも自己満足できる。
しかし、桁まで違っているとなると

┏(^o^)┛気が狂う!!!

気が狂っちゃうと仕事にも支障をきたすんで、面倒だけど、別方向から検証してみた。

映画では当時のイタリア通貨であるリラがやたら出てくる。
当たり前だが。

オードリーヘップバーンはグレゴリー・ペックから1,000リラの小遣いをもらう。

「1000も!?」と驚くオードリーに「1000リラといっても、1ドル50セントだよ」とグレゴリーペックは答える。

リラで考えるといきなり複雑になるんだよなぁ。
1953年当時の日、伊、米の国力とか勘案しないとまずいんだろうし、なんか

┏(^o^)┛頭こんがらがってきた!!!

それに、卵が高い国もあれば、嗜好品が高い国もあるし、労働力をともなうサービスが安い国や高いところ、色々だ。

現に2007年の現代でも、国際的にみれば職業の値段(?)がバラバラだ。
日本では一部のカリスマを除けば美容師が高給取りというイメージではない。しかし、ロンドンでは「髪の医者」として高いステータスを持つらしい(よく知らんが)。
かと思えば、フランスでは、医者よりタクシードライバーの方が需要が多く、医師免許持ってるのにタクシードライバーやっている人も少なくない。日本じゃ考えられない。

ということで、細かく考えると収拾つかんから、大雑把にいく。

イタリアのリラは2002年からユーロになっている。レートとしては

2,000リラ = 1ユーロ = 156円20銭

まぁ、これは建前で、ユーロ導入後に物価があがり狂って

1,000リラ = 1ユーロ = 156円20銭

が実態となっている。

しかし、この計算は当然だけど、インチキ。

敗戦当時の日本と米国の国力の差は歴然だから、レートを1953年当時のもので計算して、リラを円にしないとならない。

つまり、ここではグレゴリーペックのセリフを尊重して

1,000リラ = 1ドル50セント = 540円

として計算するのが、現実に近いだろう。

1954年の1,000リラ(540円)は、2007年でいえば、先ほど算出した大卒平均所得の差分である36倍をかければいい。今の豊かさも倍数には含まれるわけだし、辻褄はあう。

すると、グレゴリーペックがオードリーに渡した小遣いである1,000リラは、2007年の日本円にして1万9,400円ってことになる

さて、このお金をポッケにいれて、オードリーは以下の買い物をする。

・靴
・美容院でカット
・アイス(ジェラート?)

花屋とのやりとりの時は小銭しかないから、3つの出費の合計がだいたい1,000リラとみていいだろう。

この買い物の金額が、今の相場にだいたい即していれば、私は納得できるのである。

さて、シミュレーションをはじめよう。

靴、これは露店のものである。
靴っていくらなんだ?
CHANELやFENDIは7万円とかするが、リーガルなら2万円くらい。
露天だからリーガルより安いとしてまぁ、8,000円ってところだろうか。

残金1万1,400円。

さて、次にカット。
ローマの目抜き通りの美容院に入るんだけど、日本だと青山やら原宿の美容院を考えればいいのかな?
いっつも埼玉で切るから、ワカンネ。
たとえば青山のアクアだと、カットは7,000円。トリートメントもすると合計で1万1,000円。
トリートメントもしたことにすると、

残金400円。

最後にこれでアイスを買う。

ハーゲンダッツとか31だと350円くらいなのかな?

残金50円。

お、けっこう丁度いいじゃん^−^

ってことで、

ローマの休日に出てくる5,000ドル = 2007年の日本円で6,500万円

はぁ、すっきりした。

が同時にとてつもない空虚な気分を自覚したよ。


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posted by 手嶋 at 16:11| Comment(2) | TrackBack(0) | イタリア・ローマ帝国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月08日

ガーディアン -ハンニバル戦記-

映画「ガーディアン -ハンニバル戦記-」のDVDを観た。

塩野七生の「ローマ人の物語」を愛読書としているが、たまには敵方に感情移入してみると、新鮮だ。

しかしポエニ戦役は、ローマ側からみてもカルタゴ側からみても「カルタゴの敵はローマだったが、ローマの敵はハンニバル唯一人」という感じに思えてならない。それだけ、ハンニバルが傑出してるんだろうけど。

ザマの決戦の前に、ローマのスキピオ将軍とハンニバルは会談している。有名な「ザマの会談」だ。

要約すると

ハンニバル「ねーねー、もうやめようよ」
スキピオ「無理」

この映画ではハンニバルとスキピオが会話をする、ここ、が一番の山場だ。

映画では出てこなかったが、後年、この2人は偶然再会する。
歴史的に大切なのはザマの会談だが、私はそのときの「雑談」の方が好きだ。

スキピオ「ハンニバルじゃんwww すげー、久しぶり。今ちょっといいかお?」
ハンニバル「うるせーな、なんだよ?」
ス「俺たちの時代で、一番すげーの誰かお?」
ハ「アレクサンドロスしかねーだろ、常識的に考えて」
ス「ほーほー、じゃあ、2番目は誰かお?」
ハ「ピュロスだろ」
ス「三番は?」
ハ「俺だろうな」
ス「あんたに勝った俺が番外とかwww ま、いいや。じゃあさ、ザマで俺に負けてなかったら、ハンニバル、あんたはいったい何番かお?」
ハ「一番だろ、常識的に考えて」

この、近くて遠い師弟関係にあった2人の会話を、映画にも入れて欲しかったな。

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posted by 手嶋 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア・ローマ帝国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月24日

とりあえずテーマがイタリアなんで

イタリアで調べてみることに。

googleで「イタリア」と検索すると3,600万件がヒットし、1位はwikipediaだった。

googleイメージだと27万件となり、下のような地図が出た。

070717-map.gif

これも見てもサッカーしか思い浮かばないんだが(笑)

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posted by 手嶋 at 17:51| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア・ローマ帝国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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